1~3歳までの言葉の発達において、着目しておくべきポイント3つ

1~3歳までの言葉の発達において、着目しておくべきポイント3つ

こんにちは。言語聴覚士のむぎちょこです。

幼児期の子どもの言葉に関する悩みや心配事は、「言葉が遅い」「滑舌が悪く聞き取りにくい」といった内容が多いのではないでしょうか。

特に幼児期の言葉の発達は個人差が大きく、子どもが本来持っている言語力と周囲の環境要因(生活環境や大人の関わり方も含めて)が関係すると言われています。

そこで今回は、1歳~3歳までの子どもの言葉の発達について着目しておきたいポイント3つをご紹介します。

1.耳から音がきちんと入っているかどうかを確かめましょう。

子どもは、話し言葉を聞き、それを真似することで言葉を覚えていきます。

まずは耳からしっかりと音がはいっているか確認しましょう。

名前を読んだ時の反応や、歌やテレビの音に対する反応などから言葉としての音を取り入れているかどうかを見てみましょう。

もし聴く力が十分でなければ、今後自分の発音の誤りにも気づきにくくなる可能性もあります。

正しい発音を身につけるためは十分に音を聞きとれる力が必要であるといえます。

子どもは普段、言葉だけで理解していることは少なく、大人の動きや周囲の状況を見て今何をするのかということを感じ取っています。

言葉や音を聞き取っているかを確認するには、子どもから見えないような後方から呼びかけたり、おもちゃや楽器などの音を鳴らしたりして、反応を待ちます。

振り返る、体の動きが止まるといった反応が見られたら音が耳から入力されていると言えるでしょう。

この時期は、まだ言葉全体は聞き取れても一音一音をしっかり聞き取ることが難しいです。

歌や聞き慣れない言葉の覚え間違いは、聴力の低下とは関係ないので安心してくださいね。

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2.言葉を話すには、理解する力が必要

言葉を促すには、理解力が育っていくことが大切です。

始めは物の名前や人の名前など、名詞から覚えていきます。名詞は話す人によって言い方が変わりにくいので覚えやすいのです。

一方で動作語になると、状況によって「食べる、食べない、食べよう」など、語尾が変化していくので子どもにとっては覚えにくい言葉と言えます。

動作語が覚えにくい場合は、身振りと合わせて声をかけると理解しやすくなります。

また、どのくらいの長さの言葉が理解できるのかを確認するには、「○○を持ってきて」と頼み、持ってきてくれるかを試してみましょう。

それができたら、「○○と△△を持ってきて」と頼み事を増やしてみるとよいでしょう。

また、明日の予定について話した時に現在のことと勘違いせず、しっかりと伝わるかなども、理解力を推し測る目安となります。

3.言葉だけじゃなく、複数の手段を使って伝えることこそが大事

発音が未熟だったり、文の組み立てがうまくできないこの時期は、言葉のみではコミュニケーションが成り立ちにくいものです。

やりとりが少しちぐはぐでも、「そうか、わかったよ」と受け入れてもらえると子どもは安心します。そして、また伝えたいと思うのです。

人に伝えたい、伝わると嬉しいという気持ちこそがコミュニケーションの基盤となっていきます。

基盤をしっかりと作るためには、言葉で表現することではなく、あらゆる手段を使ってやりとりをすることが大切です。

そして、話せる準備が整ってくると言葉でのやりとりに置き換わっていきます。

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まとめ

いかがだったでしょうか。

言葉をまだうまく扱えない時期のコミュニケーションは、擬音語ばかりだったり、単語を並べただけの表現になることも多いです。

この時期に必要なことは、上手く表現することではなく相手の言うことをしっかり理解し、今できる方法で表現することです。

人とやりとりをする楽しさ、便利さを感じることが話す技術を身につける近道となるのです。

毎日のやり取りの中で、コミュニケーションの楽しさを学ばせてあげてくださいね。

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1.子どもの発達の遅れが気になる方
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◆メンバー
◯西村猛:子どもの発達が専門の理学療法士、株式会社ILLUMINATE代表取締役、療育改革実践家
◯むぎちょこ:発達障害児専門の言語聴覚士、こども発達WEB代表

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