赤ちゃんが食べることを学ぶ4つの段階のご紹介と、食べる活動を利用した言葉の引き出し方

赤ちゃんが食べることを学ぶ4つの段階のご紹介と、食べる活動を利用した言葉の引き出し方


こんにちは。言語聴覚士のむぎちょこです。

赤ちゃんは、興味がある物に向かって行くために体を動かします。

そして、体を使うことによって運動機能も向上します。

口腔機能も同様で、話したい気持ちや食べたい気持ちが口や舌などを動かすことに繋がっていきます。そして、上達していくのです。

今回は、離乳食の段階に合わせた言葉の引き出し方をご紹介します。

1. ゴックン期(5〜6ヶ月頃)

離乳食が始まったばかりの頃は、唇を閉じてゴックンと飲み込む練習をする時期です。

まずはスプーン上の食べ物を上の唇と下の唇を使って口の中に取り込む作業をしなければなりません。

その後は、口の中に入った食べ物が外にこぼれてしまわないよう、唇をしっかりと閉じてから飲み込みます。

このようにこの時期は、食べながら唇を閉じる経験を積んでいきます。

 

言葉にも唇を閉じてから出す音があります。

それは、「パ」「バ」「マ」行です。

この時期にしっかりと唇を閉じることができるようになると、「パ、バ、マ」行の音を出す準備が整ってきているということになります。

2.モグモグ期(7〜8ヶ月頃)

もぐもぐと口を動かし、食べ物をつぶして飲み込む練習をする時期です。

それまでは、舌の前後運動のみで処理していましたが、上下にも動かせるようになります。

そうして舌の上にある食べ物を上顎に押し付けて潰せるようになるのです。

この舌の奥側を上顎に押し付ける動作は、「カ、ガ」行の音を出す動作と同じです。

しっかりと食べ物をつぶして食べながら、「カ、ガ」行の音を出す準備へと繋がっていきます。

Advertisement

3.カミカミ期(9〜11ヶ月頃)

奥の歯茎を使って食べ物を噛む練習をする時期です。

この頃には食べ物を舌で左右の側方へ寄せることができるようになってきます。

そして食べ物を連続で噛めるようになるのです。

 

また、舌を様々な方向に動かせるようになると、赤ちゃんは色んな音を発することが可能になるのです。

身振りや音の真似も活発になってくる頃です。

 

手遊び歌や真似っこ遊びをたくさんしてみてください。

発声のバリエーションも増えてきますよ。

4.パクパク期(12〜18ヶ月頃)

徐々に大人に近い食事がとれるようになる時期です。

この頃の赤ちゃんは、随分舌の使い方が上手になってきていますが、まだお肉や練り物などは噛み切れず飲み込めないこともあります。

その為、食べやすいサイズに切り分けるなどの配慮が必要です。

 

しかし、必要以上に食べやすくすると噛む力がつきにくくなりますのでご注意を。

時には、ほおばって食べたり、舌の先で唇についた食べ物を取ってみるのも口の周りの筋肉や舌の筋力向上に繋がります。

口の周りの筋肉や舌をしっかり動かすことは、言葉の1音1音がスムーズに発音できることに関係します。

Advertisement

まとめ

いかがだったでしょうか。

食べるという活動は、言葉を発することの練習にもなっているのです。

言葉の育ちに不安や心配があるなら、一度「食べる活動」をしっかりと観察してみてはいかがでしょうか。

YOUTUBEチャンネル「こども発達LABO.」

◆子どもの体と言葉の発達が学べるチャンネルです。 以下の方を対象に、子どもの体と言葉の発達について、分かりやすく動画で解説しています。
1.子どもの発達の遅れが気になる方
2.現在療育を受けている方(発達障害のあるお子さん)
3.子どもの発達支援を行っている方
◆メンバー
◯西村猛:子どもの発達が専門の理学療法士、株式会社ILLUMINATE代表取締役、療育改革実践家
◯むぎちょこ:発達障害児専門の言語聴覚士、こども発達WEB代表

言葉の発達カテゴリの最新記事